純真すぎる妹と良い性格の姉:『スローループ』42話
物語の体を取った、悪意の見えない殺意。
優れた作品に触れてこれを食らうのはこれまでもしばしば経験してきましたが (個人談) 、久々にドデカいのがきましたね。
ここは思考と嗜好の雑多極まる僻地
物語の体を取った、悪意の見えない殺意。
優れた作品に触れてこれを食らうのはこれまでもしばしば経験してきましたが (個人談) 、久々にドデカいのがきましたね。
だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああでぃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
思いの外あっさりとした幕引きではあったものの、小春のオリジンを巡る道程は今回も濃密に描かれていきましたね。
主人公の片割れとして課せられた「その内心を慮る役割を小春に対してもきっちりと果たせているか」問題が浮き彫りになった形のひより。
また、そのひよりと対面を果たし「小春が心から楽しく過ごせているか」の確証を得ようとした土屋みやび。
そして当の小春……と、まだ核心に至る描写はあまりなかった印象ですが、視点の整理にはうってつけな回でした。
それでいて1つのエピソードとしても、あるいは一連の物語としても、その優れた部分はやはり折り紙つき。
個人個人で思惑にそれぞれ差異はあっても、そこに通底しているのは皆優しさである。そんな事実が改めて示されたスローループ41話の感想を今回もつらつらと。
自分には昔から「目の前の他者を (どれだけ) 近くにいても信用し切れない」習性があって、
今の自分には「自分が (どれだけ) 評価できる作品であってもどこかで破綻するんじゃないかと疑う」傾向があって。
「人類はひとりでいたくない欲がとても強いので抗えないんです 本や小説といったものも それを誰かに見せたがるのも 結局同じ根っこのものかもしれません」