魔法少女への尊敬、不安、憧れ、そして

つい最近TLにまどマギの話が出て便乗ツイートをしたのだけれど、自分はまどマミが好きだ。
マミがシャルロッテに捕食された絵面が最も有名と言っても差し支えのないまどマギ3話だが、マミがその戦いに望むまでのシーンがまどマミ好きのボクの印象に残っている。

というのも、まどかはマミに対して憧れを持っているということがこの回で明らかになるのだが、それは魔法少女としてのマミ以前に、自分を守り助けてくれる存在としてのマミへの憧れだからである。
更にまどかがそんなマミへ「自分も一緒になって戦う」決意をしている点も素晴らしい。
この後者の憧れと戦う決意はまどかからマミへの心情の独自性である。
そしてマミもまたまどかに、自身が秘めてきた弱さを吐露する。
登場人物間の絡みで言えば(とりわけアニメ本編のみに限った場合)そもそもマミは描写が少ないのだが、自身がそれまで1人で戦ってきたことを知る人間はいなかったことを踏まえれば、これもマミからまどかへの心境の独自性と言える。
こんな感じで、一定のプロセスを経て互いを拠り所とするようになる描写がなされたまどマミには一定の関心を寄せていた。

で、ここからが本題。
さやかからマミへの心情を示す描写として、シャルロッテのグリーフシードを持ち去るほむらに対して発した「返せ」という旨の一連のセリフが上げられる。
まどマミに感じる良さとともにそれを再確認した自分は当初(なるほどさやマミも良いな)という程度の認識でいた。しかし、ここに隠れた事実は単なるさやかからマミへの思いに留まらなかった。
さやかはこの後にQBと魔法少女の契約を交わすが、マミの弱さを知らずにいたさやかはマミを魔法少女として目指すべき姿に掲げたままなのだ。
従ってこの時点で、さやかとマミには共通点がある
それは、守り救うべき存在があるということ。

ここにまどかとさやかの関係を加えてCPの特記事項をまとめると、
まどマミ:まどかからマミへの憧れやマミがまどかにだけ見せた弱さ、それらを受け入れた上で共に戦うことを決意した独自性
まどさや:互いに本編開始前からの親友であると同時に、魔法少女さやかがまどかをも守る対象としているのに対してまどかは魔法少女さやかの身を案ずるという独自性
さやマミ:期せずして生じた、ある意味歪であるものの同じ信念を掲げて戦う魔法少女の師弟関係(その上本編において共闘が日の目を見ることはなかった)という独自性
という三者三様の構図ができた。

巴マミさんの絡むCPがどうやら気にかかる身のようだが、純粋に自分の印象に残ったまどマミももちろんのこと、さやマミは掘り下げ甲斐のあるCPという位置付けになるかも。

Written on October 4, 2016