Fediverseでポケモンを語る、ということ
Fediverseライフも、もうじき丸3年。まるっきりブログを動かしてないですね…… (1年ぶり2回目)
AdC以外でもたまには何か書いて更新したい思い、今尚あります。でも、あるだけなんだよなあ。
……というワケで、当エントリは Fediverse Advent Calendar 2025 (第一会場) 及び Pokemon Advent Calendar 2025 (1枠目) 7日目の記事になります。毎日様々な記事が拝見できて……今年も楽しい!
Fediverseでは「とーます・らむだきー」とか「TLC」と名乗っている者です。一年で最も忙しいとされる時期にこの記事をご覧になってくださる皆様、どうもありがとうございます。
普段本拠 (自鯖) やFedibirdで投稿しながら、文章を書いたり曲を作ったりしています。
文章のほうは2次創作SSが大半なため、さほど進んで宣伝しているワケではありません (この辺りは後述) ので、初めましてな方向けの名刺代わりにしやすいのは、どちらかと言えば曲のほうになる気がします。こちらは対照的にオリジナルがほとんどで、ちょうど別の創作系AdCにも、昨日オリジナル曲で参加させていただいています。
そんなボクですが、Fediverseで気ままに投稿しながら過ごした今年1年は、久方ぶりにポケモン尽くしと言える程にはどっぷりな年でした。
ポケモン歴とか好きなゲームとか
6世代まで概ねリアルタイムでポケモン本編を経験しており (RSEはEを少し遅れてプレーしたりなどの例外あり) 、しばらく間があってからGBシリーズのVCを買い漁っては周回したり、『LEGENDS アルセウス』 (以下LA) ではリリースから1ヶ月遅れて開始したり。シナリオ最終戦のシチュエーションに興味を魅かれてUSMではなくSMのMを買ったまま積みっぱなしだったり
初代ポケモン以前のゲームだとアーケードやファミコンのACTやSTGがほとんどで、他のメジャーなRPGに触れた経験もほとんどありません。例を上げると直近でNintendo Classicsに来たACTのシリーズなどが刺さりまくるようなタイプで、某幻想のシリーズや悪魔を召喚するシリーズなどは全く通らず、竜退治のシリーズだけ4年前に初代の原作を実機でプレーし、その後ファミコン版の2も買ったまま序盤でこっちも止まってるくらい。
ポケモンのスピンオフでは、真っ先に上げたいのがポケダン。自分の通ったタイトルは王道をとことん突き詰めた仕上がりで本当に好きです。特に探検隊。他にピンボール (GB) は一度手放したのを去年買い戻したり、当時ダブルバトルの戦略性を楽しむきっかけとなったコロシアムは、HOMEと連携できなくともNintendo Classicsに来るのを楽しみにしていたり。
本編に話を戻すと、安定の初代&金銀に並んで思い出深いのが5世代。
良くも悪くもシリーズとしては1つの分水嶺になった世代であり、多少思うところはありつつも、ポケモンだからこそ出来るテーマに切り込んだことを今でも高く買っています。あとは単にBW2でやり込み要素が充実していたのも大きかったかな。
ポケモンに対する縁はこんな感じのボクですが、散々Fediverseでもあれこれ投稿してきたSVは、プレーを始めたのが去年の夏頃でした。
これには色々と込み入った事情がありまして。
SVを始めるに至るまで
そもそもLAで1ヶ月出遅れたのも、更にSVでは年単位で出遅れたのも、元を辿れば同じ理由でした。
詳細は割愛しますが、掻い摘んで言うなら先に書いた「思うところ」の肥大化。
その意味で、当時 “新しいフォーマットの本編” であったLAは、逆に自分が納得できる作品でなかったとしても割り切れるだろうし良いかな、と言う少し後ろ向きな心境もありました。
結果を見ればゲーム性もシナリオも満足できるモノで、古き良き死に覚えな2DACTに親しみがあり、かつ64時代酔いまくって距離を置いたことで3D慣れしていなかったボクのような人が、一番楽しめそうな分かりやすいスタイルの難易度。ACT要素として昇華された探索や捕獲もともしび集めは大変でしたが面白く、「後ろ向きな内心があっても手を出してみたい」と感じられた初報時の衝撃は見事現実になってくれました。
が、なまじARPGになったばかりであった “イレギュラーずくめの本編” なだけあり、純粋なRPG路線の本編に対してはまだ肥大化した「思うところ」が拭えませんでした。
加えて大きかったのが、ポケモンとは別のジャンルメインで交流が続いていた方の談。
曰く「SVがポケダンの探検隊レベルに良いシナリオだった」と伺ったことで、逆に180°正反対からの警戒が生じてしまいました。
これはボク個人の気質ですが、自分の通っていない作品で極端な好評を得ているモノは受容した感想をそのまま出力できるかが著しく不安になり、二の足を踏んでしまいがちでして。逆に一番ボクが入っていきたくなるのは自分の目で判断しやすい土壌が最も育つフィールドである賛否両論の作品な辺り、まあ天邪鬼に近しい気風だと思っていただければ幸い。
それもボクが直に触れた上で、ポケモン関連タイトルでも神格化の域にすら踏み込みかけている『探検隊』を引き合いに出されたのが、何と言うか “手前勝手な事故” とでも表現せざるを得ないような状況でした。
SVを始めてみて
それでも、周囲のポケモンプレーヤーの存在もあり、とうとう関心のほうが上回ったことでSVのSを始めたのが去年の7月。
結論を言えばLAと同じく、ボクからしてもずっと感じていた懸念は全くの杞憂でした。
何よりまず御三家を選択するまでの過程において、ゲームとして感情移入させるための方策がしっかり機能している点で過去作との違いがいきなり明快。直に接しながら目的地まで連れ立って歩くのがゲーム体験における肝なのは、ピカ版やHGSSをプレーしていると伝わるかと思いますが、これが現代的により進化した感覚と言えましょうか。「全員 (御三家を選べる) って選択肢ないですか……???」 とは当時の談。
ほぼ全土がシームレスなパルデアの広い地上は、探索しながら野生ポケモンや一般トレーナーと遭遇するだけでも楽しく、プレー1日目で課外授業が始まるところまで行かない有様 (誉め言葉) 。この辺りもLAからの進化を感じました。Lvが15〜20くらい上の野生ポケモンも背後を取る癖がついていたおかげで平気な顔して捕まえに行けたくらい。何とまあスリリングなことか。
旅パでは初めましてのメンツがウェーニバルにバウッツェルなど、過去作お馴染みのメンバーにゲンガーやヘルガーなど、加えてLAで進化させたバサギリやヒスイウォーグル、交換してもらったマルノームとムウマージも連れ、キタカミやブルベリで更に仲間が加わって総勢18体。皆かっこよかったり可愛かったり。あくタイプだけ3体いてバランスが微妙に取り切れなかったのはご愛敬。
登場人物が軒並み好印象揃いなのも旅路の楽しみとして非常に大きかった。ホームウェイ組本当好き。バトル好きが過ぎてジム戦前後に気が抜けなくなり、3人中唯一終盤まで少し苦手に感じていたネモすら最終章でペパー君とボタンを取り持つような「みんな○○ (主人公) となかよしなんだねー!」発言で手のひらドリルライナー。
リーグ関係者や先生方も概ね大人かくあるべしと言いたくなる人が多く、楽しい出会いの連続でした。アオキさんがムクホークを出す際のシチュエーションに燃え&住民からの慕われぶりに感激したり、グルーシャを一目見た瞬間端正なお顔立ちに射貫かれ勝利後のデレで陥落したり、ナンジャモをラス1まで追いつめた時のなみだめをスクショしてはしゃいだり、学園では人格者ながらあまりにも愉快すぎる校長の他、愛嬌と茶目っ気たっぷりなサワロ先生、含蓄豊かな言葉を多く残してくれたハッサク先生、テストにネタを挟んでくるジニア先生やセイジ先生の講義を特に楽しんだり。スター団はビワが際立って良い子だったなあ。
そして忘れちゃいけないコライドン。洗う箇所が誰より多くてピクニックが捗るな〜と感じ、ペパー君ルートでもその存在感を楽しんでいたら、最終戦での感情移入はもう最高潮。
まあここまで書いておいて今更ながら、ポケモン本編に物語性を求めすぎるのも野暮だろうという念はなくもないワケですが。
SVにおける4つのシナリオは内容も魅せ方もその狙いが十二分にハマっていて、本編作品としてはいの一番に推薦できる水準のタイトルだと感じられました。
そして年明け前後から
今となっては何を血迷ったんだとしか言いようがない色違い厳選に明け暮れる日々の到来です。
ホームウェイクリア後はレイドの攻略を本格的にするようになり、余ったアメの投与先として色違いポケモンを捕獲してはその個体を新たなレイド要員にして試し、またアメが溢れていく。そんなサイクルを繰り返してボックスが1つ、2つと埋まっていくほどに。
始めは色違いのミジュマル、フタチマル、ダイケンキ (通常|ヒスイ) を揃えるだけで良かったハズの色厳選は、各形態で2体以上ずつ色違いを揃え、それもダイケンキとヒスイダイケンキに至ってはレイド用が2体ずつと普通に好きな技を覚えさせた個体が1体ずつおり、ダイケンキという種の色違いだけで6体パーティが組めてしまう始末。
他に「この子の色違いもレイド用として育てたい」という欲まで膨れ上がり、ヌメラ系列、ウパー系列、ラルトス系列、ラッキー系列、ザングース……数えていけばきりがありません。既に1体レイド用個体を育成済だったハラバリーすらズピカ系列として色違いを捕まえ、その子は別路線のレイド用になりました。
今年ポケモン漬けだったと言えてしまうその要因はほぼ、色厳選に帰結するレベル。
挙句、大量発生で6体捕まえた色違いストライクのうち1体がたまたま最大サイズだったことで「じゃあ最小サイズの色違いも捕まえたいな〜」などと安易に考えてしまったが最後。
1つの大量発生を保持し続けながらピクニック厳選を繰り返す地獄が幕を開けました。
最初はまとまった時間を取って、日々画面を凝視。当然1日2日ですぐ出るワケなどないと覚悟していました。
ただ、サンドウィッチパワー1回の30分間で、平均して色違いは1匹以上出てきたんじゃないかと言えるくらい、SVの色違い厳選はやりやすいなと思いまして。
もちろんポケモンの種類にもよるものの、ピクニックや街への出入り1回でリポップさせられる枠が全て狙っている種になれば、相当効率が良い。このケースも然り、30分に複数色違いが出現することさえザラでした。
そもそもそれがあったから色違い厳選を続けてしまったワケで、ボクにとってはすぐそこで口を開けて待っている沼だったのかもしれません。
気づけば2週間を過ぎ、ながら作業に変貌していく最小色厳選。頭の中で文章のアイデアをまとめたり、片手間に作曲の環境を動かしたりしながら、Proコンを持ってはピクニックを始めて閉じ、始めて閉じの繰り返し。
1ヶ月もすると、サイズがある程度目視で判別できるようになってきました。SVにおいてポケモンのサイズは9段階存在し、ちびちびパワーLv3をつけると効果対象の出現がほぼ小さいほうの3サイズに限定される、というのが大雑把な説明になるんですが、図鑑に記載されているたかさが大きいポケモンほど、このサイズの差がはっきり現れてきます。そのため、周囲のポケモンと見比べるなどすれば「この子じゃまず間違いなく最小ではないな……」程度の判定は可能になってくるワケです。
せっかく色違いが出現しても、積み重なっていく自分の経験や周りとの比較により、サンドウィッチパワーが切れるのさえ待たずして最小サイズでないことを悟った瞬間、まだ厳選は終わらないと冷静になる絶望。
年始の頃は1体出てくれば「よっしゃ!キミも大切にしたるわ!」と歓喜していたのに、いつの間にか「おっと」「出たな」の3文字以下で完結するようになる色違いへの反応。
虚無ですね。
こんなのもう2度とやりたくない。
その泥沼の果てに、厳選開始から約2ヶ月半をかけてゲットした最小の色違いコータスは、サイズを判定してくれるテーブルシティの女性に見せて「きっと世界一小さなコータスよ!」と言われた瞬間、両手を叩き椅子から立ち上がって喜べる子……ではなく。
じわじわ込み上げてくる感慨と共に大きな溜息を吐く、燃え尽きたような幕引きをもたらす子でした。
おまけにその燃え尽きは「とうとう出てくれたんだ……」に「ようやくこの地獄から解放される……」が同じくらい混じってくるなど、もはや末期もいいところ。
そんな経緯で出会った最小色コータスももちろん、喉元を過ぎた後は時に身体を洗ってあげ、連れ歩き、レイドにも繰り出したりして一緒に楽しんでいるうちの1体となっています。
とまあ実のところ、先にほんの少し触れている通り、今年ポケモン漬けの内実はレイド成分も割とあったワケですが……
テラレイドはセオリーが掴めれば星6だろうと最強レイドだろうとソロ攻略できるので (最強レイドはソロ特化個体を育成することもままあるにせよ必須NPCを生じさせないパターン化が可能ならそこで一区切り) 、ただの運でしかない色厳選の比重が圧倒的に大きくなったのもむべなるかな。ソロ攻略がまず不可能だったと専ら評判のミュウツーとか、ソロより野良マルチのほうが事故率が低かったらしいエンペルトとか、どんな感じだったんだろうなあ。
ところでSVの話ばっかりしてますけど最新作
Q. ZAに関して何かないんか?
A. ごめんなさい。ミアレシティは好きになれませんでした。
XYの頃、操作性があまりに悪くなるべく立ち入りたくなかった街での物語は、メイン&サイドミッション完遂、図鑑完成、モミジリサーチ全達成済。ここまでやっても覆らずじまい。
原因は主に4つあります。
1点目。トレーナーの指示でポケモンが技を派手に撃ち合う絵面を重視したかったのか、ポケモンの細やかな位置取りや咄嗟の状況判断が非常にしにくいな、と……
序盤からして、小さい用水路の中にあるヘドロをギャラドスのみず技で除去してもらうのに、上手く移動してもらえなかったり。技の判定が高い場所に発生するポケモンは、ロック対象に当たっているように見えてなかなか当たらないことが、平時でもロワイヤルでも頻発していました。トレーナー戦はともかくオブジェクトの判定くらい甘く作ってくれたって良いのに。
トレーナー以外との交戦時にしても、ポケモンをしまえば体勢を立て直しやすくはありますが、気づくのに割とかかりましたし、気づいたところでテンポを阻害する要因になってくる。特に暴走メガシンカで、いちいちボールに戻すのが正攻法になってしまう程の攻撃が当たり前になされるのは、ACTとしてはどうなんだ。
また、終盤のアンジュ暴走時に起こった多対多の暴走メガシンカは、メインミッションごとにフィーチャーされた戦闘以上に “狭いロケーションで” “敵も味方も増えており” 視認性が悪く、ストレスが溜まる混戦でうんざり。
2点目。これも主に暴走メガシンカ絡みですが、手持ちのレベル関係なく「これ登場順を間違っているのでは?」と感じられるポケモンがちらほら。
高速突進のメガスターミーより、そこに配下召喚を上乗せしたメガガメノデスが先行、更にそこへどく攻撃と面レベルでの遠距離攻撃を付与したメガスピアーがもっと早い登場、とか。ワープでロックオンを切ってくるメガカイリューよりワープ+分身のメガジュペッタが先なのとか。地上を制圧する類の技でポケモンが単純ダメージではなくどくを受けるメガウツボットも、もう少し後で良かったんじゃないかな……
と言うか、メガスピアーとメガジュペッタが際立って面倒だった感が。
世にはRPGの攻撃時にコマンドを行うとダメージが増減する=RPGにACT要素を乗せた形のARPGもありますので、そういうタイトルにおいて苦戦する場合は戦略を練り直したりレベルを上げたりして突破すれば良い話ですが、本作は反対でACTにRPG成分を与えた形のARPGですし、ACTとしてのバランス取りももっと綿密であるべきだったのになあ。
キング・クイーン戦の難易度がちゃんと漸騰していたLAを思い返すと、腑に落ちない部分。
3点目。野生ポケモンのHPを削り切った後、たった1回のゲットチャンスを逃したらシンボルが消える仕様にOKを出した担当者は表に出なさい。
昼夜切り替わりでゲット可否判定がぶった切られる件も同じく。
4点目は……まあ紛糾しかねないと承知の上ですが、カロス地方を取り巻く構図ってそもそもXY時点で大仰さに釣り合う密度がなかったのでは、と当時から率直な感想を抱いていました。
XYをプレーしていた時、広大な舞台を仲間たちと旅する楽しみはあったものの、カルネに対して公言した理想が既に怪しさと危うさに振り切れていたフラダリ率いる旧フレア団は、プレーヤー視点では一貫してただの傍迷惑な組織でしかありませんでしたし、なまじ過去も詳細に描かれないフラダリの意志だけが行き渡ってしまっている以上、思想集団としての個性は却って薄くなってしまっており、ただ旅の障害となる悪役の域を出ていませんでした。
AZに至っては輪をかけて薄い。そもそも主人公どころか本筋自体への関わりが弱すぎて、最初から続編前提だったのではと勘繰りたくなった程です。現にORASでもAZに関する示唆はありますがそれだけ、初登場時点で存在した情報はいくつかのムービーシーンとちょっとしたテキストだけ。捌き切れない裏設定が大量にあっても考え物ですが、一作に中身すらなければ出る味も出ません。戦争の一端を追体験する術とか、何かなかったものか……
そんなAZの意向に端を発したZAですから、これも必然と言えば必然だったのかも。Fは出番こそあるもののXYのAZ同様意味ありげなことを言っては去っていくばかりでしたし、当のAZも身体が弱ったからと肝心な事項はほぼMZ団に丸投げして退場。おまけに本作で新しく明かされたのは「フラエッテの生命エネルギーを分け与えられるよう贖罪の意味も込めて2000年前アンジュを造っておいたがXYの一件により不安定化」でだいたい終わり……もうXYで本作の騒動までやっておくべきだったんじゃ。
じゃあ新キャラがどうだったか、と振り返っても、一応仲間として最も関わる描写が多かったガイ|タウニーは行動目的がAZの意思と、これまた勿体ぶった割にクリア後あっさり片付けられた “探し人” 関連のみ。後半は「探している相手と共に何か真意があって悪役として敵対するんじゃないか」と妄想していたくらいでした。まさか味方のまま実質無意味に相対する (!?) なんて誰が想像できるの。あとクエーサーの新社長を請け負っといて何でホテルZにいるの。ボクからするとこれでも意外と悪印象がさほどつかなかったのは、ただただ予想より遥かに人物像が薄かったんだろうなあ……
終盤で共闘する面々も、顔見せ (初見印象) と掘り下げが噛み合っているケースには乏しく、嫌悪感こそそうないものの好印象も残りにくい人物が多かった。協力が当たり前になってきた後半自然と打ち解けていくだけに、前半の凄まじくつっけんどんな応対が惜しまれるピュールとか。掲げる理想自体は高潔でありながら、メインミッションでは妹ムクの捜索に大半を割かれたシローとか。やはりミスリード要員に終始し最低限の内実しか (明かされ) なかったクエーサー社回りとか。ある意味で薄い旧フレア団の汚名を濯ぐことに固執し、語気だけは滾るように荒らげながらも、最終的に個としての慈善活動を意識し始めたグリ&グリーズ辺りはまだ良いほうでしょうか。
<9日追記>
ピュールに関しては主人公の入団自体が突然であり初手から信頼はしづらいだろう、と指摘をいただきました。それは確かになあ。
デウロの順応が早すぎたとも言えるかも。ピュールは加入を知ったのもデウロより遅そうだし。
<追記ここまで>
散々だったのはMSBC関連。末端の会員が子供相手にマウントを取っているかと思えば (おかげで招待状が届いたのが報復目的かと思った) トップもトップで傍若無人。ノブレスオブリージュを自称するなら暴走メガシンカを把握した段階で鎮圧後のフォローくらい試みてよ。ランクCからBに上がるまでのシナリオは見当違いな自分本位とぺらぺらな自分本位の板挟みで非常にキツかった。
……もっと短くマイルドにまとめるつもりだったのに長くなりすぎました。
まあこう書いてはいますが、好意的に見ている部分も上げておきます。
まず、ほぼMZ団唯一の良心とも言うべきデウロ。本っっっっっ当にこの子がいてくれて良かった。
気質もMZ団にいる理由も街を守る意識やそのための行動も、全て普通な年頃の女の子。普通がこれだけ積み重なったら普通じゃないくらいの安心感を与えてくれるなんて。いや周りがあんまりだからかも。ミアレシティ到着2日目辺りでもうへにゃりとした笑顔が刺さっていましたがそれだけでなく、仲間としての彼女の存在はゲームを進める上での憩いでした。
シローの妹であるムクも基本は良識人ですし、兄よりは描写に恵まれていたと言えるのかな。デウロ以上に外見や雰囲気が刺さったので、それゆえの贔屓目も混じっていそうですが。シローへ向けた厳しい言動こそ多けれど、思想自体へのリスペクトは垣間見えるのも結構好き。カナリィとの接点より印象的。
また、カラスバは対面からランクアップ戦までのシナリオに軸が通っているほうの例として上げられるでしょう。確固たる信念をもちつつも結果的に融通を利かせてくれ、フレア団とも距離を置いた独自の立ち位置で育った街の治安維持に努めようとする彼は、必要悪に近い以上サビ組ないし組織人として関わるのは気が進まないタイプですが個人としては魅力的な描写に充分溢れた人物でした。ついでに過去のFの動向を示唆する形で本筋を補強してもくれて……何だか美味しい役回りですね。
そしてそのFが最後に見出した結論自体は、妥当な落としどころとして溜飲が下がるものでした。善人が道を踏み外したものとは言え非道は非道なので、その報いを受けながらも新たな使命としての手立てに辿り着けたのは、5年前の出来事を思い出すと非常に大きな前進でしょう。もっと願望を言えば記憶喪失前のまま自らを省みてほしかったものですが、思想的に戻れないところまで来てしまった彼にはこれでも良かったのかも。当時洞窟に佇んでいただけだったジガルデ共々、相応の役目は果たしてくれた感。やっぱりXY時点でここまで描いておくべきだったのでは
ゲームとしては、アクション自体の操作感は割と軽快ですし、Switch1でプレーしていてもロードもさほど苦痛にはならなかったのでそこは良かった。建物が大半のミアレシティにフィールドが限定されてるから……?
<9日追記>
書き忘れていましたが、リリース時にマフォクシーとブリガロンのメガシンカが解禁されていなかったのは非常に心象が悪かったです。せっかくメガシンカを拝むつもりでマフォクシーを旅パに入れたのに……
逆にポジティブな感想としては、XY由来のBGMに当時あんまり印象がなかった (ジムリーダー|継承者戦とチャンピオン戦くらい) のですが、本作でその魅力を再確認したのもありました。
あと色違い回りは今作もかなり親切ですね。LAからの伝統で出現時SEがあるのはSVへの優位性。放置厳選すら割と出来るし。ヒトツキ系列は全員オヤブン色違いを入手済、副産物でラボの他のポケモンもダンバル系列以外は色違いを揃えています。
<追記ここまで>
Fediverseに軸足があることを念頭に置いて語るポケモン
さて、ここまでが長くなりすぎました。こういった “ポケモンに関係する話” をFediverseで行う際、個人的に気に留めておきたい点がいくつかあります。
と言っても、これは主にポケモン関連でなくても通用することですが。
具体的にはまず、ボク自身過去のAdCでも触れてきた「とりあえず誰かに見てもらいたいと普段以上に感じた投稿」や、逆に「人を選ぶため不用意に内容が目に入らないよう配慮を要する投稿」へ適用する機能が上げられます。
見てもらいたいほうは、ハッシュタグやグループ機能を使うなど。特にグループ機能は、ポケモンGrouppokemon@fedibird.comの他、ドール同好会doll@fedibird.comや、パン部BreadClub@fedibird.comといったように、様々なグループが存在しています。中でもパン部は(記憶が正しければ) 今年出来て以来、活発に動き続けているグループの仲間入りを果たした様子。一方、本記事で大きく取り上げたいポケモンGroupのほうは……ボクがSVを始めた頃にはほとんど勢いがなくなっており、過去1年間も相変わらずボクを含めて2人の投稿しかないようで……
とまあそれは一旦置いといて、逆に人を選ぶ投稿では公開範囲を制限したり、CWをオンにしたりといった機能を利用できます。インプットに対する感想はありのままやりたいし、何にも忖度しない評を流し続けたい (当然誤りは正す心がけも合わせもちつつ) 。されどいたずらに不特定多数の目に入ることで、誰彼構わず気分を害させてしまうのは本意でもない。本記事で似た手法を既に使っているように、Fediverseでも出来る配慮はしておきたいワケです。
……こうして色々頭を捻りながら、人によっては縛りプレーのように感じられるかもしれない制約を課しつつ、Fediverseライフを謳歌しているワケです。
が。
何となく意識してあることはまだあります。
それがまさに今回Pokemon AdCにも参加させていただいているきっかけの1つ。
ポケモン非公認マストドンサーバの存在です。
国内でMastodon及びmstdn.jpが注目を浴び出した8年前、ボクが初めて個人用Mastodonサーバ (今の主流はこの呼び方になりましたが当時は「インスタンス」でした)を構えてから、2、3ヶ月以内には誕生していたと記憶している古株。
ボクが一昨年頭に改めて拠点をこちらへ移した時も、栄枯盛衰目まぐるしいFediverseで稼動を続けていたと知った際には、内心畏敬の念が湧き上がったのをよく覚えています (Fedibirdなどにも当然ある感情ですが) 。
一方このサーバを認知した頃のボク自身はと言えば、2017年はちょうどポケモン熱がほぼ抜けていた時期に当たり、直後にリリースされたVC金銀も銀バージョンだけを購入して1周遊びそれ切りに終わっていたため、登録してみようと思うまでには至りませんでした。
それが今はどうでしょう。創作をしながらもSwitchのコントローラを片手間に握って色厳選する程度にはポケモン世界へとどっぷりな状態に返り咲いていました。
SVを始めた1年半前より更に以前、最新のタイトルと過去のタイトルを気ままに渡り歩いていた日々なんて、もう遠い過去へとなってしまったかのように。
そんな今なら、もうポケモン鯖に登録しちゃったほうが良いんじゃないか。いや、でも自分のことだから、いつ今のポケモンのような入れ込み方をする別のコンテンツへ揺れ動き、そちらの投稿が急激に増えてしまわないとも限らない。Fediverse上のアカウントも既に複数あり、これ以上増やしても管理に難儀するのだって目に見えている。そして何よりこういう時のボクは色々な意味で、ワカシャモにも遠く及ばない (???) チキンだ。
じゃあとりあえず、良い機会だしAdCで何か記事でも書くか……
……といったような経緯で、今回筆を取らせていただきました。
Fediverseには様々なサーバがあり、自分で本拠を整備するか、あるいはどこへ登録するかなど、考えることは他の単一で完結していまうサービスより少し増えがちです。その中でボクは、敢えて主軸となるテーマが設けられているサーバではなく、何でもござれな環境に身を置き続けています。
それでも、Pokemon AdCが参加可能な条件をサーバ内に制限せず、門戸を開いてくださっていることもあり、こうして長々と書き連ねるに至りました。
先程も同じようなことを上述した気がしますが、己の手で自由を模索していくFediverseにおいて、ともすれば縛りプレーにも似た制約をほんの少し設け、時にちょっぴり頭を悩ませることもありながら、様々なサブスペースに顔を出し、渡り歩いていく日々を、ボクは何だかんだで謳歌しています。こんなこと書いといてそのうちしれっとポケモン鯖に潜り込んでる可能性もなくはないです
終わりに
Pokemon AdC関連としては、SVやその他ポケモンの2次創作も作ったことがあるお話を。
曲のほうはSVのジムリーダー戦BGMをチップチューン (FC音源) アレンジして身内イベントで実機から再生したり……まあそれらは未公開ですが。
文章ならSVの2次創作がpixivに現在6本ありますので、ご興味をもたれた方はぜひどうぞ。どのSSにも、ホームウェイ組のうち主人公に当たる人物を除いた3人から最低2人以上が登板しているくらいの塩梅です。
Fediverse AdC関連としては、これをご覧になった方々それぞれがお持ちの趣味に関して「特定のテーマに則したサーバ」の有無 (または認知しているかどうか) 、存在あるいは認知している場合、どういったスタンスでサーバを選択して利用されているかなどを、気が向きましたら発信していただけますと非常に嬉しく思います。他の方のお話も伺ってみたい。
そして、ポケモンマストドンサーバの管理人でありPokemon AdCを企画されている高橋夏希さん、Fedibirdの開発とサーバ運営に加えFediverse AdCを企画されているのえるさんに、この場をお借りし深謝を。
