リアルタイムなSNSに感じてきた面白さやワクワク感

結局誰が運営を主導しても自分の愛したTwitterは消え失せたままだったー!!!
……みたいな考えの方、他にもいらっしゃったりしませんか?

ボク自身、もう初めてTwitterのアカウントを取得してから、優に10数年は経ちました。
その後も色々ありつつ、何だかんだで定期的にTLを追いかけ続けていましたが、そろそろこの辺りが引き際かなあと感じています。

理由は事前告知もなくサードパーティのアプリケーション開発が禁止されたから
元々夜フクロウやJanetter、ツイタマやjigtwi、The Worldにfeatherと、サードパーティ製アプリを渡り歩いていた身でした。その中で時にはWeb公式を使わなければいけないこともありましたが、正直、おすすめユーザの類を拡充されても邪魔でしかないし、プロモツイートが入ったりトレンドに思想が見え始めたりなど、妙な改変が起こる度に非公式クライアントを使うことへのアドバンテージはどんどん膨れ上がっていたように思います。
利用者の多い機能も、アンケートにグループDM、Twitter Spaceなど様々あったものの、それらもボクにとっては然したる魅力ではなく。SpaceやグループDMなんかは他のサービスでも事足りる物でしたし、せいぜい時偶公式からアンケートを使ったくらい。
何せTwitter以外のSNSが国内でも台頭し始めた後、ボクが手放しに喜べた仕様追加は公式で埋め込みQTをサポートしたことだけでした。(いつだったっけと思って調べてみたら2015年ですって。だいぶ長く経ったもんだ)
そこに来て、つい最近まで当たり前のように使っていた夜フクロウとfeatherが突然封じられる有様。
営利目的で運営されているTwitterだから広告は仕方ないにしても、UIが野暮ったいしデザインも洗練性に乏しい、そして無駄な機能も多い公式のTwitterクライアントなんて使ってらんねえ。
そう思い、Twitterを (8割方) 放り出す形となりました。

うんざりしたボクの放浪先はFedibird (Mastodon)

アカウントとしてはtlc@fedibird.comになります。 代替ではなくキャンプ地と喩え、位置づけているのがミソです。

Mastodonという名前が国内で飛び交い始めたのは、2017年の春頃だったでしょうか。
当時個人管理者による運営だったmstdn.jpに新規登録が殺到し、話題となったのももう割と前の話。
この記事では細かいことをゴタゴタ書き連ねても却って伝わらなくなるだけなので思い切って大雑把に記述しますが、Mastodonは「Twitterと共通点の多いコミュニケーションの場を自由参加で構築していこう」みたいな考え方に基づいたWebサービスです。
根底にある考え方さえ共通していれば、それ以外は各々で差があってもいい。Twitterに例えて言うなら、WebサービスとしてのTwitterをTwitter社だけでなく個人でも他の法人でも自由に使って、何なら決まりさえ守れば考え方の細かい違いによってところどころ改造までした上で各々のサーバで展開してよく、しかもそれぞれがTLで繋がっていけて、Webサービスの利用者 (ツイッタラー) はどの企業 or 個人のTwitterに登録するかを自由に選択できる。そんな感じ。
Webサイトの呼称すら自由に決められるので、名前もバラバラです。元々mstdn.jpという場所は前述の通り個人運営から始まっています (今は法人が運営) し、pixivはpawoo.net (今は別の法人が運営) 、ドワンゴもfriends.nicoを立てたりしていました (2019年に終了、主要開発者を同じくするbest-friends.chatが後継として現在も稼働中) 。それからMastodonの開発者が運営するmastodon.socialや、ボク自身愛用しているWebブラウザの開発元が昨年11月頃に進出して立てたsocial.vivaldi.netなんてインスタンスもあります。
目的別のコミュニティもあり、パッと思い出せる範囲ではアイマスPが集うimastodon.netとか、アイカツに出てくるSNS「キラキラッター」に倣ったkirakiratter.com (新規ユーザの登録は数年前から停止されている気がする) とか。
まあ、テーマ毎にコミュニティを形成する用途なら今だと Discord が隆盛していますが。

さておき、この「自分の場所を自分で探したり構築したりしつつ越境先の人たちとも緩く繋がれる」考え方、在り方が、ボク自身をずっと魅きつけているんですよね。
Twitterが気に食わなくなっても、TwitterはTwitter社のものでしかないので、利用する限りはその決まりに従うしかない。
Mastodonなら、運営やその方針が気に食わなくなっても別の法人や個人が管理するサーバ (Mastodonではこれをインスタンスと呼びます) を探すことができるし、やろうと思えば自分でインスタンスを立てたって良い。
かく言うボク自身、Mastodonが最初に盛り上がりを見せた頃は自分のサーバで自分専用のインスタンスを立てていましたし、今また改めて個人インスタンスを立てたいなとも思っているほどです。

そんなボクが差し当たっての放浪先として選んだインスタンスは Fedibird (fedibird.com) 。
国内のインスタンスで、それなりに長く運営されていて安定しており、特にテーマもなく常識的な振る舞いの中であれば自由な発言ができる場所です。ボクも、Twitterで第二次Mastodonブーム (?) が来た頃には既に名前を見ていた記憶がありました。
TLの使い方にもよると思いますが、ボクが見かける限りでは同じように密すぎず緩やかな繋がりやコミュニケーションを望んでいる人が多く感じられ、インスタンス全体からすると利用者は中規模程度で流れが早すぎるワケでもない。
なかなか楽しいものです。これぞまさにボクの愛するSNS!右も左も分からなかった頃〜左右は分かるけど前後や上下が分からなかった頃の「Twitterやっている感覚」を今再び味わえて素敵。

こっちにいて何が困るか、何のメリットがあるか、どんな人に向いているか

Mastodonは楽しいですが、もちろん欠点もあります。
一番大きいのは、Twitterで接点のできた方がほとんどいないこと。なので皆さんちょっとでも興味がありましたらどんどんこちらにいらしてください!
……と言っても、まあ腰の上がらない方や、同じように「見知った人が全然おらん!」と感じる方は多いと思いますので、登録・利用に来る方がちょっとでも増えるような話を。

正直、Twitterでやっていたことを今すぐ全てMastodonに持ち込む必要はないハズです (し、無理も生じるハズ) 。
ボク自身、Twitterを見る時間を減らすつもりはありますが、正直いきなり0にするつもりは全くないです。ちょっとだけTwitter→Mastodonにシフトする塩梅の利用から始めたって充分OK。
いくら今のTwitterが嫌でも、自分のように一定の思想をもって別の場所を探す人がそう多くないのは、ボクも重々承知の上。そう感じるくらい、依然Twitterの影響力が大きいのは否定のしようがないでしょう。しかも、そもそも現段階でもTwitterの方針に否定的な人が少ない、順応できている人も割と多いんじゃ尚更。
ですから、ブログを書いたり、SSを書いたり、チップチューンを作曲したりといった時には、Twitterでもちゃんと言及していくつもりです。告知や宣伝の類は下手で億劫と言えど、そこまで方針をがらりと変えても流石にメリットはありませんので……
漫画の感想を書くにしても、状況がもっと変わるまではTwitterにも流すと思います。もしかしたらふせったーでやっていたことをMastodonとの連携に置き換えたりはするかもしれない。ともあれ、そういった活動に関しては、Twitterも利用を続けていく予定。
それからもちろんDMなどはできる限り確認を続けます。BIOにも「何かあった時は叩き起こして」と追記してありますので、何卒よしなに。他にもDiscordへの比重も同時に増やしたりしています (というか自然に増えた) 。ユーザID教えてって方がもしいらっしゃいましたら、基本はTwitterのDMからお伝えできると思います。

逆に言うと、そうしてでも拠点を変えたいほどTwitterよりMastodonは自由が利いて楽しいことを強調しておきたい。国内で話題になってから数えても6年近く経過しただけに、サービスとしての安定感はかなり増しています。
停止直前まで非公式クライアントを愛用していた方、User Stream (API) によって勝手に流れていくTLを今も懐かしんでいる方、ただただつまらない上ホントに効果出してんのかと疑うレベルのプロモーション広告に嫌気が差している方、その他様々な理由でTwitterに不便や不満や不自由を感じている方。Mastodonのほうが公式からして総じてカスタマイズ性も高いですし、ユーザが理解してサービスを利用している限り運営に振り回されっぱなしなんてこともなし。なんかふと感じたことをどこかに書いておきたくなったり、同じようなユーザがなんか言ってるのを見たくなったりしたら、こちらのほうがその欲求はストレスなく満たせます。大量の呟きが勝手に流れていく様子が息苦しければその機能をオフにすることもできますし、逆にそういうのをがっつり見たい方は、通常通りフォローしたユーザのポストを見れるTLとまた別に、全インスタンスのポストをデフォルトで時系列順に流すTL (連合タイムライン、Federated TL、FTL) も完備。
もしこの記事をご覧になってFedibirdにでも登録された方には、ボクからも何かしら使いやすさを上げたり慣れたりするお手伝いができるかもしれません (もちろん他インスタンスを利用してみるのでも嬉しいですが、仕様や用途にインスタンス毎で少しずつ違う部分もありますので、全てを手伝えるとは限らなくなります) 。
ボクも今後、麦茶飲んでるとか、アルコールを入れたとか、マシュマロがおいしいとか、ご飯食べてないとか、作業の調子が良いとか、このゲーム良いよねとか、そういうのをポロッと呟くのはまずFedibird行きになると思います。なので、どんな風に過ごしてるかなーと気になった方はたまにでもご覧いただければ嬉しいです。
Mastodonの自由度の高さは、取っつきづらさの裏返しにもなり得ますし、登録の時点で候補先が多くて迷ったらとりあえずFedibirdはオススメ。運営がコロコロ移管されることも (少なくともこれまで) ありませんでしたし、開発の方が個人で「まず何より本家Mastodonを尊重しつつ本家で実装すべきか意見が分かれた機能などを取り込んでいく」と絶妙な塩梅で意欲的です。
それから、皆さんが思っているよりMastodonの利用者は多いです。ボクより早くTwitterに見切りをつけたと思しき人も多数いれば、ボク同様Twitterとの使い分けを上手くやりながらMastodonへの比重を大きくしている方も見られますし、事情は様々のようです。
この辺りを諸々鑑みて、使用感さえ合えばすぐに親しみが湧くと思いますよ。

終わりに

ちょっと思想の強い話をしようかとも思ったんですが、書いているうちに気づくと駄々っ子のような表現ばかりになってしまっていました。いくらTwitterが旧来の魅力を捨てまくっているからと言って流石に見苦しかったので割愛することにします。
もしかしたら今後またボク個人のスタンスを整理してまとめる日が来るかもしれない。あるいはその前に、万一Twitterへの浮上率が再び上がるようなことになったら、その時は鼻で笑ってやってください。

ボク自身、特に昨年末よく弊ブログで書いていましたが、常時他者と繋がっているのは基本的に好みません。その事情も相俟って、長期的に見るとTwitterへの浮上率は低下の一途を辿り続けていました。
しかしそれは嘗てのTwitterがボクにとって面白かったことや、今のMastodonが同じ面白さを備えていることと矛盾するものでもありません。それは、利用者全体の数や思考傾向によらない、純然たるサービスとしての面白さであり長所であることに起因しています。
一方で、やはりボクのブログをご覧になってくださる方から順々にこちらへいらしていただけると嬉しいのも確か。Twitterでできる緩やかな “間” での交流は今でも時にしたくなるけれど、当のTwitterがそうした交流を (少なくともボクの視点では) どんどんやりづらくしていて、それゆえにボクはMastodonへの比重を上げたワケなので、Twitterへの依存度をもっと抑えられるならそれに越したこともありません。
こちらの状況が気になった方がもしいらっしゃいましたら、Fedibird (Mastodon) でお待ちしております。
また、既にMastodonを使っている・使ったことがある方がこれをご覧になってくださいましたら、何卒よろしくお願いします。敢えて遠巻きからでも誰かのポストに反応できる文化がこれはこれで好きなので、こんな考え方をしているユーザがいることを頭の片隅に置いていただければ。
それと実は、Mastodonに繋がっているサービスないしインスタンスは、正確に言うと他のMastodon (インスタンス) だけではありません。Twitterに例えるなら、競合する面をもつサービスであるFacebookやInstagram、TikTokなどのアカウントから、Twitterユーザをフォローしてそのポストを閲覧できる仕組みもあるのです。ご興味をもたれた方は、FediverseやActivityPub、GNU SocialやPleromaやMisskeyなどのワードで調べてくだされば、概要は掴めるハズですのでどうぞ。

それから、これまで使ってきたサードパーティ製Twitterクライアントを思い出せる限り列挙していきます。
Tweeten、ツイタマ、jigtwi、夜フクロウ、TweetRain、Twitter Line、Janetter (Pro含) 、TheWorld、feather for Twitter (有料版含) 、mikutter……こんなところかな。特に夜フクロウとfeather、TheWorldは利用率トップ3だったと思います。
在りし日のTwitterライフに更なる使いやすさをもたらしてくれたこれらのクライアントにも、ここで感謝を。

Written on January 28, 2023