「解釈違い」の違い

自分みたいな趣味をしているうち、たまーに見かけるようになった、ある種のパワーワード……もといキラーフレーズ……
原作と解釈違い」。

このフレーズ、ふと「何だかそのうち『原作者と解釈違い』と混同されそうだなあ」と思ったので、ここでこっそりと警鐘を鳴らしておこうかな、と。

違うんですか?と疑問を抱いた方にはお伝えしておきたい。
全然違います

事前に行っていた解釈がその後原作で描かれたことと違っていた場合 (厳密に言えばそれで解釈を更新する意思がないと) 、それは「原作と解釈違い」。
原作で描かれるかどうかと無関係に、解釈が原作者と異なる場合、それは「原作者と解釈違い」。
原作者とて、敢えて最後まで描かなかったことを番外で公開して「原作における解釈 (の正解) 」と扱わせるのは解釈違いではなく筋違いに他なりません。
そもそも原作者が解釈を誘導したいのなら、それ (を促す描写) 自体作品の本編でやっておけよという話。
こういうポイントは考察どころか作品の完成度にまで繋がり得る箇所なので。

それを厳守しないのなら、例え作品をどれだけ好いていようとも、その作者さえ自分にとっては糾弾対象です。
今日のお話はこれでおしまい。

Written on February 2, 2022