アイドルゲームに興味のなかった人間が見たアニメ『プリパラ』

「アニメ『プリパラ』はギャグアニメ」。
その談を耳にしたときから、いつか見るだろうなと覚悟はしていた。
然して試聴のタイミングは、思いも寄らないタイミングでやってきた。

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この時期に見るには遅すぎた感満載のこの記事ではあった。
が、このブログ主の方が書かれた特撮に関する別の記事を拝読して面白さを感じていた自分にとってはあまり関係のない話。
そしてこの記事の中に、あろうことか『プリパラ64話』の文字が。

何より目を引いたのは、『プリパラ』該当回の説明にあった文字列。
ただでさえ個性的なキャラが多いと言われたプリパラのアイドル達を、たった一話にして全て過去に葬り去った
飽くまでアイドルとして可愛い範囲内で奇抜な行動をしてきた中に、独りだけ本物の異常者が混じった戦慄

……はい?

対象年齢が対象年齢とは言え、まずアイドル作品で『奇抜な行動』とは何だ
それ以上に63話まで、1年以上かけて個性の描写を積み立てられてきたであろう面々が、64話目にして全員葬り去られたとは何ごとか
そこまで打っ飛んだエピソードを生み出した『あじみ先生』とは一体何者なのか。 ということで、

・プリパラってやつが……見たくなった……。

自分が考察垢とは無関係に所有するとある実況垢の、このツイートの境地へ辿り着きました。
今回はエントリーを編集しながら現在進行形で配信分を試聴している関係上、もう纏め直すのが面倒なので、実況垢でのツイートをなるべくそのままコピペするスタイルで。

・(記憶が正しければ)プリパラ、女児向け宜しく荒削りなのはさておきツッコミどころの多すぎる脚本と台詞回しは勢いがあるし演出も緩急あって1話から掴みバッチリでとても良い(実は配信があったことに気づいてそれを良いことに今朝プリパラを3話まで見たせいで臨界突破した)
・登場人物の一挙手一投足にツッコミが追いつかない……。
 駆け出しアイドルの主人公が中森明菜にがっつくのも面白いし主人公の相棒がワーカーホリック委員長なくせに裏で先輩としてアイドルやってたのも面白いし主人公の理想に君臨する肝心の中森明菜が梅干しエネルギーを要するのも面白い。
・時間の経過が遅いと感じるくらい映像作品としては濃密だし、こんなぶっ飛んだ内容なのに聞いていた通りCGがちょっと感動さえするくらいド派手だし3Dモデルの動きもなかなかのキレなんだから恐れ入る。
・(あじみ先生を再度思い出し改めて)こんな化け物たちを薙ぎ倒すあじみとかいう先生、一体何者なんだ……
・(「あじみ先生登場回はこの辺だからとりあえず見て」と伝えてくれた方に対して)彼女の存在を知ったのがプリパラを見出したきっかけの2割くらいを占めてるのでとりあえず見るよ、とても楽しみ

・どうでもいいんですけど、ギャグがあんまりにも突飛で笑いまくってるもんで、らぁらのファン一号の栄子ちゃんがええこやなあと思ってたら(あ、だからえいこ(ええこ)なのか)とか変な気づきを得て笑うくらいネジが外れた。

・キャラ作画のカロリーの落とし方が上手だなあ……。

・(20話を見ながら)女児向けアイドルアニメを見ていたハズがいつの間にかグルメ番組を見ていた……
・(21話を見ながら)プリパラ、奇しくも下セカと同じタイミングで釣られてBPOに苦情が入ったおかげでED差替があったのをそふぃさんon漁船を目の当たりにして思い出した。
・(22話、トラックがプリパラ中継システムに変形したところを見て)女児向けアイドルアニメを見ていたハズがいつの間にかトランスフォーマーを見ていた……
・プリパラを25話まで見た結果らぁら総攻めが真っ先に思い浮かんだ百合クラは私です

・破天荒なノリにもだいぶ慣れてきてキャラの動きや構成をある程度意識しながら見れるようにもなってきた。

・こんなに狂気をバラまいてるのに主役級キャラ全員にちゃんと可愛さを感じられるし感動回もまあまあさまになってるのがスゴい……

・アホの子総攻めド天然
ワーカーホリックキャラ作り委員長
梅干がないとガス欠する中森明菜
前職が高じて語尾が病気になった囲碁好き
毒舌自意識過剰ボクっ娘
超癒し系依存心過剰男の娘
伝説の非人間神秘的アイドル

これが皆可愛いと思える上にCPまで組めるプリパラ、はっきり言っておかしいですね(属性が多すぎて上手く纏め切れていない)

・女児向けコンテンツに男の娘をぶっ込んでくるとか良い感じにぶっ飛びぶりも過ぎてるなと思ったけど、自分が初めて男の娘を知ったのは小3だったしそれに関して何ということはなかった。

<以降は17日追記> ・『らぁみれ』『あろみか』含めた数多のCP、それと十分個性派なキャラを食うという噂のあるあじみ先生
・「大好き」を伝えたら相手が一番喜んだり救われたりする場面でナチュラルに「大好き」を言ってのける真中らぁら、強者すぎる。
・2クール目も細かいギャグを挟みつつ41話〜44話では割と良い話で来たかと思えば45話、アロマゲドンのピックアップ回でここまでギャグをかっ飛ばしてくるか……
・41話のみれぃ回はバッチリらぁみれとみれそふぃでとても好きになった
・山羊の口の中に主人公が手を突っ込むアニメとか前代未聞www
・(45話を見ながら)あろみかとの接近が図られるのに要した話数的を考えると、2ndシーズンは山場と山場の感覚がクール単位より若干短そうな印象。
・委員長は元よりサブ屈指のネタキャラの大神田校長が手を焼くほどのふわりを「楽しそうな人だね」「山羊さんのお友達は私のお友達」で済ませるらぁそふぃ、明らかに感覚がおかしくなっている。
・トリコさん、既出のマスコット組で一番真面なのでは……
・(という前言を撤回するように)真面ながらやかましいwww
・プリパラ、話やキャラが突飛なのが主因とは言えネタバレをある程度見ちゃっても面白さが薄れないところもなかなか。
・あろみか、振る舞いが無邪気すぎて自分は微笑むしかなかった。
・らぁみれ→見ると声を上げそうになる(結果としてたまに非言語が漏れ出る)
あろみか→見るとただただ静かに笑顔を零す
・何の脈絡もなく山羊が出てきたと思ったらまさか3話連続で出てくるとはこれいかに……
・(52話、ふわりのソロライブを見て)アイドルソングって何だっけ。哲学か。
・(52話、BPOへの苦情により差替になったEDの比較動画を見ながら)あの話題のED、あのそふぃさんのカットだけ差替になるほうが違和感爆裂でおかしい。 ダメですよあれ。そもそも苦情の言い分からしておかしいのにあのカットだけ文句が入るのもおかしいし大勢の意見通りあんな風に差し替えた公式もおかしい。 アニメプリパラはどこまで人間の思考を狂わせるんだ……公式もファンもクレーマーもみんなおかしいよ……
・(53話を見ながら)サブキャラの挨拶をカットアウトとは。
・(53話を見ながら)真中らぁらのアニバーサリーの挨拶で妹ちゃんと大神田校長が全く別のことに触れていたんだけど……
・プリパラはいつから牧場になったんだろうか。
・(54話を見ながら)アンパンまんとメロンパンまん。
・そういえばアイキャッチのパターンがあろみか登場辺りから分からなくなりつつあるような。
・61話、そふぃがどこでファンシーモードになるかとそわそわしてたらまさか10回目のライブの冒頭で曲カットアウトしてガス欠すると思わなくてお腹を抱えた。
・シオンさん、色んな四字熟語知ってるのと語尾が個性的すぎるのを踏まえると頭が良いのか悪いのか……
・シオンさんのソロ曲、カッコいい。ストライク。
・語尾が猛毒……何だそれ……

・(話題の64話の1つ前、63話もなかなかの問題回で以降ツッコミ多数)パネラー提案の語尾、各キャラの個性が出てて良い。
・もんじゃマン、ビジュアルにはたこやきマントマン的な印象を受ける。
・レオナのお天気コーナー、これはこれでウケるんじゃないですかね。
・最後の1人になるまで頑張って見るひびきさん……
・某局に喧嘩を売りまくる凶悪パロディ回(誉め言葉)で今までのメインメンバーを総動員するセンス、奇天烈すぎる(誉め言葉)と言わざるを得ない。
・1stシーズン最大の山場を彩った楽曲のライブをこんな回でやるセンスry
・超凶悪パロディ回の63話、コーナーパロディからの「ぱっぴぷっぺぽー」でふざけんなというツッコミを入れてしまった……

・(更に上述の記事にある問題の64話を初見ツッコミなしで見て)ちょっと64話、これだけ2週目行きます
・(以降はまた同話へのツッコミ多数)頭おかしい
・ひびき様もそりゃ頭痛くなるわ。
・何がおかしいって、あじみ先生はもちろんのことメインキャラが軒並み普段の3倍くらいネジが飛んでるのが……
・まず冒頭で突然現れた異世界の住人に対して、自分に被害が及ぶまでその暴挙を止めないのがおかしい。
・口調はおかしすぎてツッコみ切れない。
・めが兄ぃが来て事件か?ってなる前に異世界の住人が目の前で起こした事件を解決しないのがおかしい。
・あじみ先生に張り合うシオンさんがおかしい。
・ピザまんで小さい頃からの相棒を売ろうとする白玉みかんがおかしい。
・あじみ先生がアイキャッチまで笑わせに来てるのがおかしい
・ポリスが2人揃って事件を起こす上にその一方がちょっと咎められて終わってるのがおかしい
・でまさかのライブ、しかもこの曲。
・ここまでアイドルらしからぬダンスってのがおかしい。
・ライブ直後にここまで喧しいってのがおかしい。
・パニックラビリンス、気に入った。
・64話はオチまで最高でした。
・あじみ先生、動きが煩かった……。アニメ『プリパラ』のキャラとしては全キャラの知能指数をあらぬ方向に脅かす複素数係数みたいな人の枠にぎりぎりで収まり、アイドルとしては完全に他のメンツを食ってしまったという印象。

・すみまセザンヌ。
・ゴビ砂漠で語尾をゲット。
・番組の舞台装置が……
・山羊アイドル。
・(あじみ先生のライブ衣装へのコメントに対して)確かにエキセントリック。
・あじみ先生、今回も煩いwww
・目と耳が痛むほど異彩を放つ放つ……w
・あじみ先生、自分の言語を理解できる人物に対して正解って言えるってことはちゃんと異言語を話してるって自覚あるんだからさ、せめて真面目な話はさ……(頑張ってツッコむ)
・あじみ先生自由奔放縦横無尽すぎる……。

・主人公以外のレギュラーキャラが対立役に転じる展開、ドレッシングパフェは序盤のシオドロにライバル描写があったから良かったけどそらみは個人的にもう少し欲しかったな。シオンとファルルが先駆けて動かなかったらと思うと……
・みかんさんに抱きつかれたあろまさんの表情に思わずニッコリ。
・(直前のツイート↑に対して)無意識にあろみかにさん付けしてしまった……なんでだ。
・真中らぁら、プリパラとは無関係なところで大好きを連発するから割とすんなり百合目線もいけそうだったけど「みれぃのいないプリパラなんて考えられない」発言でプリパラを仲介にした関係もしない関係もいけそうな気がしてきた。
・(某楽曲に関して)序盤のファルルがライブで披露したときにらぁらサイドを徹底的に打ちのめす曲だった(特に30話)のに、ガァルルソロの80話にしてみれぃやらぁらたちを奮起させる曲になってたのが素晴らしい対比。

・忘れないうちにちょっと引いた見方をすると、話題性が高まるような長期クール作品は表で荒唐無稽な話をやってても端々でちゃんと裏話か背景を意識させるような描写があるから上手だなあと。プリパラで例を上げると1stシーズンの1、2クールは校長の件をちゃんと描写してたし60話周辺はひびきの思惑があって、当番回を回してキャラとかCP、チームを1つ1つ掘り下げる流れもこれがあるからこそ自然で安定した形になる。 ・みれぃもシリアスギャグ問わず立ち居振る舞いの根本が変わらずに、周囲の対応でシリアスとギャグが変えられるしっかりしたキャラだ。

<以降は29日追記>
・そういや「あろみか」ってプリパラを見る前から聞き覚えだけはあるCPなんだよな……
・主人公以外のレギュラーキャラが対立役に転じる展開、ドレッシングパフェは序盤のシオドロにライバル描写があったから良かったけどそらみは個人的にもう少し欲しかったな…… シオンとファルルが先駆けて動かなかったらと思うと
・らぁみれがくるかと思ったところは肩透かしを食らったけどそらみスマイル分のカバーがあったから安心した。
みれぃが戻ったのは当然プリパラ挫折の結晶として生を受けてライブをやり遂げたガァルルの尽力がデカかったけど、ガァルルとそらみスマイル両方の力があったからこその結果だろうなあ。
・0-week-oldは序盤のファルルがライブで披露したときにらぁらサイドを徹底的に打ちのめす曲だった(特に30話)のに、ガァルルソロの80話にしてみれぃやらぁらたちを奮起させる曲になってたのも良い対比。
・ひびきさんもシリアスな面はあれど良い塩梅でギャグキャラに転がって上手く好き嫌いが分散してったし、2ndシーズンも80話以降は笑顔で見ていて取り立てて感動するところはなかったかな……
・ファルルの立ち位置とかはかなり複雑だったしシリアス面も上手な部分はかなり多くあった
・2ndシーズンのひびきに対し脚本上苦労があったという記述を発見してまあやっぱりそうだよなという感想。
・クールな面をメインに見ていたおかげで、そふぃは実を言うとその面をじっくり見られるソロライブが一番嬉しい。
・真中のん、アイドルの姉を倒すことを目標にしてる伏線は山程あったけどその背景はどうなっていることか……
・102話、新キャラを出さずして64話級の爆弾に仕立て上げてるのが衝撃。
・104話、あろみかも良ければガァルマゲドン3人として見ても素晴らしい……
・105話、ガァルマゲドン正式結成にしてついに純粋に感動した。
・ガァルルが多くの感動エピソードで鍵を握ってるのはどうしてかと考えてみたら
 ・アイドルの負の感情から生まれ、それを象徴するように歌もダンスも不得手
 ・ボーカルドールの性質として、プリパラを離れたくても離れられない
この2つが搗ち合って縛りになってるのが根本にあるという結論になった。
自分の弱点から一時的に逃避することが有効策になることもあるのに特性上向き合うしかないガァルルがひたむきに努力していくことで、感動したり燃えたりできないワケがないですね。
引いた目線で見ると、みれぃやドロシーのキャラは後天的な上手さがあるのに対して、ガァルルは先天的に上手い。
・122話、みれぃがらぁらとのデュエット曲をのんに歌われたことで複雑そうな顔してたけど、あれはのんからみれぃへの尊敬が出てるってことだろうなと。
のんとみれぃはしっかり者なところが共通してるし、のんが年上の中で最初に頼ったのはみれぃだし。
みれぃがらぁらに言った「プリパラは好き?好きなら一緒にライブしよう」的な台詞は同話でらぁらからのんに対して出てきてるのもある。
真中姉妹デュエットができた背景で一番影響が大きいのはらぁみれと見て良さそう(らぁみれをいたく気に入ったがゆえの見方)

<追記分ここまで>

・プリパラはギャグアニメという談をいただいた記憶があるんだけど、ボクの中だとプリパラはギャグを超えてキチアニメですね。
ええ、もちろん誉め言葉です。

いやあ、プリパラは本当に素敵なアニメですね。

Written on November 15, 2016